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Zoomビデオ会議が低スペックPCでも大丈夫かの検証結果(ほぼ資料通り)

ぱくたそ素材

ビデオ会議システムのZoomには、どのくらいの性能のパソコンが必要なのでしょうか。

悲しいことに我が家では、未だに10年選手のパソコンが現役で頑張っています。

子供に1台を割り当てたところ、CPUファンが全力回転して鬱陶しいと言われました。

Zoomでも必要スペックを公開しているのですが、少し気を付けた方が良い箇所が散見されました。

そこで今回は、実機検証した結果を紹介させていただくことにします。

ちなみに大雑把なところでは、たしかに公開データの通りです。予算に余裕あれば、最新機種を購入することをお勧めします。

(あとChromeベースのWindows Edgeでは遅くてダメでした。検証はクライアントプログラムをインストールして実施しました)

Zoomのシステム要件

これがZoomの公開しているシステム要件です。ビデオ会議システムですけど、CPUが処理の大半を引き受けていることが分かります。

何しろOSやGPU(Graphics Processing Unit)は「何でもオッケー!」に近いのに、CPU仕様だけがしっかりと語られています。

最低推奨
プロセッサシングルコア1GHz以上デュアルコア2GHz以上(i3/i5/i7またはAMD相当)
RAM該当なし4GB

ちなみに “デュアルコア2GHz以上” ですけど、子供がCPUファン全開になるとボヤいたMacbook Late 2008が該当します。CPU仕様を呪文のように唱えても分かりにくいので、お馴染みのGeek Bench Browser数値データで表してみましょう。

シングルコアマルチコア
Macbook Late 2008268467
Macbook  Pro Mid 2009294512
Macbook Air 2011 (13)454943
Macbook Air 202010982838

Macbook Air 2020は、我が家には存在しません。参考のために掲載しておきました。

まさに “ムーアの法則” を体現しているような感じで、素晴らしいスペック(数値)です。私がこの記事を書いているMacbook Air 2011 (13インチ)もCore i5マシンですけど、初代ガンダムとガンダムUCを比較しているようなものです。

「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」と、2011でもメインマシンとして大活躍しています。しかし残念ながら2020と比べてしまうと、どうしても目移りしてしまうのが、正直なところです。(理由は後で)

Macbook Late 2008

さてそれではお待ちかねの検証テスト結果です。まずは最もスペックの低い、アルミボディの Macbook Late 2008 (13インチ) です。

ちなみにメモリは8GBに増設済みです。そしてCPUはWindows 10のシステム情報を参照すると、”Intel Core 2 Duo P7350 @ 2.0 GHz (2 cores)” と表示されています。

懐かしの少年マガジンのゲットバッカーズ風に表現すると、「ジャスト2GHzだぜ!」(by 美堂 蛮)というところです。

ちなみに10年以上前の機種ですけど、3年くらい前に分解清掃して、”CPUファン清掃” や “CPUグリスの塗り直し” を実施しています。使用すると筐体の裏側が熱くなり、目玉焼きを作れそうになります。

本来の性能を発揮出来ていると考えて良いでしょう。ちなみにバックグランドアプリ等を止める処理も一通り実施済みで、それなりにチューニングしてあります。Microsoft Office程度ならば快適に動作します。

残念ながらお嬢様は不満があるのに、手伝ってくれません。昔は “親切でやさしい彼女” だった奥様も、なぜか助けを求めると視線を逸らします。

(いやそもそも、Macbook Late 2008は奥様用に大枚はたいて購入したんですけどー… )

仕方がないので今回は、Macbook Proには映画を視て貰うことにしました。それをMacbook側のZoomで表示したのが、上の画像です。

こうやって検証テストしてみた訳ですけど、なんとか快適と言える範囲で利用できました。ただしCPUファン回転を抑えるにはCPU性能をフル稼働させずに、発熱を抑える必要があります。それは無理でした。

電源オプションで、「プロセッサの電源管理」→ 「最大のプロセッサの状態」を調節してみた感想は、次の通りです。

プロセッサの状態感想
100%画像も音も、特に飛ぶ感覚はない
82%音が相当飛ぶが、まあ意味は分かる
75%音が飛びすぎる。何とか脳内で補正

デフォルト設定は “100%” です。この状態ならばストレスなく利用できます。ただしCPUファンの回転を抑えるのに使うことの多い82%では、我慢しないと使えません。

ただしアルミニウム筐体Macbookの優れた点として、”筐体裏側がアチアチになる” = “CPUファン以外での放熱能力が高い” が挙げられます。だからノートパソコン冷却台などを使うことにより、快適にZoomを利用できるようになります。

家庭内といえどもノートパソコンを持ち歩いて使用する訳ですけど、この際は仕方ありませんね。初代ガンダムのスレッガー・ロウ中尉に言わせると、「悲しいけれど、これビデオ会議なのよね。」というところでしょうか。

Macbook Pro

さてお次は Macbook Pro Mid 2009 (13インチ) です。こちらもメモリは8GBに増設済みで、CPUは “Intel Core 2 Duo P7550 @ 2.3 GHz (2 cores)”です。

感想は… 「コイツ、動くぞ!」です。さすが一時期は私の使用マシンだっただけのことはあります。「最大のプロセッサの状態」を82%に設定しましたけど、特に問題ありませんでした。

2.3 x 0.82 = 1.88 ですけど、P7350からP7550へと改良が進んだ結果でしょうか。CPUファンの回転音は聞こえないレベルでした。

知人2名と少しだけZoomビデオ会議をやりましたけど、それでも大丈夫でした。

ちなみにどうでも良い話ですけど、これは13インチとしては初めてのMacbook Proです。暗くなるとキーボードのバックライトが点灯します。

当時は子供を寝かしつけるために添い寝する際、キーボードが点灯するMacbook Proは大変に魅力的でした。それで泣く泣く貯蓄を取り崩し、この高価なMacbook Proを購入したのでした。

(この前に使っていたのは、家計にオトクなCerelonマシンでした。”量産型” ですね)

Macbook Air 2011 (13インチ)

さて最後は、”いまここにある機器” のMacbook Air 2011(13インチ)です。残念ながらオンボードメモリなので4GBで、CPUは “Intel Core i5-2557M @ 1.7 GHz (2 cores)” です。

Zoomだけを動かす分には、もう何の問題ありません。わざわざCPU設定を変更する必要もありません。スマートで薄い1.35kg筐体で、イメージ的にはゼータ・ガンダムです。

スティーブ・ジョブズが封筒から取り出して観客を驚かせたマシンです。さすがです。

なお弁解しておくと、Macbook ProがあるのにMacbook Airを購入したのは、物欲に負けてしまったという訳ではありません。

当時は子供の育児で実家と自宅を行ったり来たりで、さらに某所へも往復する必要がありました。Macbook Proでは腰が痛くなってしまい、少しでも軽いマシンが欲しかったのです。

それにMacbook Airは、AppleからもMacbook ProのACアダプタを流用保証されています。ACアダプタのために購入したという面もあります。あと新品ではなく、中古品購入です。

脱線したので、話をZoomに戻しましょう。ただし… 悪友が購入したMacbook Air 2020と比べると、ゼータ・ガンダムと同じく、パワー不足である点は否めません。

あちらのスペックは、”Intel Core i7-1060NG7 @ 1.2 GHz (4 cores) ” です。私のMacbook Air 2011では “バーチャル背景” が使えませんけど、Macbook Air 2020ならば余裕で利用可能です。

そんな訳で、私がZoomをやろうとしても、室内の背景まで写ってしまいます。とりあえず今は、余ったカーテンを吊り橋のように室内に架けて、背景が写らないようにしています。

今の私は雑誌取材など受けることが無いですけれども、もしもそんな状況になったらば、iPhone XS Maxスマホに頼るしかありません。これならば特に問題なく、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジなどをバーチャル背景に利用出来ています。

まとめ

以上が実際に低スペックマシンでZoomを使ってみた検証結果です。基本的には公式ページの説明通りですけど、CPU発熱を抑える必要があります。

それにしてもMacbook Pro側など、私は何も操作していないのに、Zoomビデオ会議を稼働させているだけで筐体裏側が熱くなってました。Excelの処理などで熱くなるのは体感できるのですが、こちらはそうはなりません。実に不思議な感覚です。

あとバーチャル背景は便利だし、雰囲気も変わりますので、やっぱり羨ましいです。

冒頭の通りで、予算に余裕があったら最新機種を購入することをお勧めします。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい