モニター

Microsoft Edgeの縦スクロールバーを消す方法

縦スクロールバーを非表示化

今回は自分が使用しているパソコンのWindowsのMicrosoft Edge(Webブラウザ)で、縦スクロールバーを非表示にする方法を紹介する。

Full HDの液晶モニターは1920ピクセル x 1080ピクセルであり、2K表示とも呼ばれる。Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザ画面を二つ並べて表示して作業するのは大変だ。

そこで今回は少しでも液晶ディスプレイの横方向への表示面積を増やすべく、Microsoft Edgeブラウザの縦スクロールバーを表示させない設定方法を紹介する。(ただしテスト段階の機能であり、あくまで自己責任での使用となることを承知しておいて欲しい)

そしてついでにFull HDの機能をフル活用すべく、デフォルトの表示サイズの固定方法や、液晶ディスプレイ表示を左右分割させる方法も紹介しておくことにする。

縦スクロールバーの消去

やり方は基本的に、Google Chromeブラウザと同じになる。なぜならMicrosoft Edgeブラウザは、オープンソース版のChromeをベースとしている。

したがってEdgeブラウザの上端に表示されているhttps:.//…といったURL表示部分に、”edge://flags” と入力する。

Edgeの縦スクロールバー非表示化

そして「フラグの検索」という検索ウィンドウに「overlay scrollbars」と書き込む。そして「Default」と表示されているのを、「Enabled」へ変更する。

大切なので、もういちどコメントしておく。「Enabled」を選択するのだ。そうするとMicrosoft Edgeブラウザの再起動を訪ねる画面が表示されるので、再起動を選択する。

ちなみにお恥ずかしい限りだけれども、僕は誤って「Disabled」を選択してしまった。そして縦スクロールバーが消えないので、Google Chromeブラウザでも同じことを試してみた。(そして同様に、失敗した)

よくよく説明を見ると、「overlay scrollbars」である。scroll barをoverlayした方が良いから、「Enabled」が正しい。これはGoogle Chromeブラウザでも同様だ。

ちなみにGoogle Chromeブラウザの場合は、URL入力画面に “Chrome://flags” と打ち込む。その後はMicrosoft Edgeと同じだ。

なお最初は縦スクロールバーが非表示になったと喜んでいたけれども、厳密には違っている。“Enables the new Windows themed overlay scrollbars that can transition between minimal and full modes based on pointer movements. – Windows” という説明を訳すと、「ポインタの動きに合わせて表示内容が変わるような、新しいWindows風の上書き式縦スクロールバーを使用する」といった感じになる。

つまり縦スクロールバーが非表示となったのと同じようなWebページが表示されるけれども、そこにポインタの動きに合わせて、ページ画面に上書きされるように縦スクロールバーが表示されるようになる。ちょっとオシャレでカッコ良い。

まだ使い始めて数日だけれども、特に動作の安定性や性能に問題はないし、使いやすいので手持ちパソコン全ての設定を変更してしまった。それから興味深いことに、Microsoft EdgeとGoogle Chromeでは微妙に新スクロールバーの表示デザインが異なっている。

そもそも今は画面の右端ギリギリまで表示するようなデザインは好まれていないので、この縦スクロールバーのオーバーレイ表示は妙案だと思う。興味があったら、ぜひ試してみることをオススメする。

(ただし設定時に表示されるように、あくまでテスト段階の機能であって、使用は自己責任となるとのことだ。承知しておいてほしい)

デフォルト表示サイズの変更

さて今のようなWeb表示デザインが主流となってしまっては、Full HDで二画面表示させるのは少々辛い。これは21.5インチとか24インチといった画面サイズの話ではなく、WQHDや4K(3840ピクセル x 2160ピクセル)といったピクセル数の問題だ。

ピクセル数に応じて、Windowsの表示デザインが決まり、それに応じてMicrosoft EdgeブラウザやGoogle Chromeの表示デザインが決まる。WordPressだと、Full HDでは画面左側のツールバーにはアイコンしか表示されないこともある。

そこで重宝されているのが、Microsoft OfficeやEdgeブラウザの拡大/縮小表示機能だ。コントールキーを押しながらマウスのホイールを回転させることによって、表示画面を100%から、90%や80%に変更できる。

これをWebブラウザの起動時から、あらかじめ90%や80%で表示するように設定変更しようというのが、「デフォルト表示サイズの変更」だ。これはMicrosoft Edgeブラウザ右端上部の「…」–>「設定」–>「外観」画面へ移動し、「ズーム」を100%から90%や80%へ変更すれば良い。

Edgeの表示のカスタマイズ

僕の場合はWordPressブログ以外でもMicrosoft Edgeブラウザを多用しているので、デフォルト表示を80%に設定している。そして必要に応じて、90%に拡大して利用している。

画面の左右分割

これは冒頭画面のように、画面の左半分でペイントブラシを、画面の右半分でMicrosoft Edgeを表示するような機能だ。もちろん左右で2枚のMicrosoft Edge画面を表示させることも可能だ。

これはWindowsキーを押しながら左矢印や右矢印を押す。Windowsキーとは、田という漢字のようなマークが印字されたキーだ。ちなみに左側や右側に表示された後に上矢印や下矢印を押すことにより、モニター画面を4分割できる。

まとめ

以上がMicrosoft Edgeの縦スクロールバーを消す方法である。スクロールバーが非表示になるのは、大変に快適だ。

ただし一行内にそれなりの文字数を表示させようとすると、文字の大きさは小さくなる。1920ピクセル x 1080ピクセル程度だと、ギザギザの線になって読みにくい。

こればかりは同じ24インチ液晶ディスプレイでもFll HDといった2K表示ではなく、WQHDや4Kでないと対応できない。それでも、この縦スクロールバーを非表示化する方法は大いに役立ってくれるだろう。

(もしかしたら一年後には正式採用されているかもしれない)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静